7.7 七夕(たなばた)

「七夕」は年に一度、天の川で織姫と彦星が会える日

七夕物語

むかしむかし天の川の近くに、一人の年頃の娘がおりました。機織りがとても上手な彼女の名は「織姫(おりひめ)」。織姫のお父様の天帝(天の神様)は、そんなまじめな織姫のために一人の若者に引き合わせました。名を「彦星(ひこぼし)」といい、一生懸命に牛の世話をするまじめな働き者でした。織姫と彦星は一目ぼれをして、やがて結婚します。

ところが結婚した途端、仕事をしなくなってしまいました。神々の着物はボロボロに、牛も病気になりました。これに腹を立てた天の神様は、二人を天の川をはさんで離ればなれにしてしまいました。それからというもの、二人は泣いてばかりですっかり元気がなくなりました。

天の神様はさすがにかわいそうに思い、「以前のようにまじめに働くのであれば、一年に一回、会うことを許そう」と約束しました。

その後、二人はまじめに働くようになり、年に一度7月7日に、天の川にかかっているカササギの橋を渡って会うことができるようになりました。

①七夕は7月7日の夜に☆を祭る年中行事です。

七夕の星は、織姫の「ベガ」、彦星の「アルタイル」。ベガとアルタイルは七夕の物語のように、天の川を挟んで離れ離れに輝いています。そしてはくちょう座(カササギ)のデネブは二人を会わせてくれる架け橋となります。この3つの星は中国や日本で古くから親しまれてきた星で、夏の夜空に明るく輝く1等星。3点をつなげて「夏の大三角形」とも呼ばれます。

②七夕の行事は、日本では奈良時代以降から宮中で行われるようになりました。当初は先ほどの七夕伝説の織姫にちなんで、女性の裁縫が上達するようにお願いをするお祭りでした。そこから発展して、本来は芸事、技能の上達を願う行事だそうです。

七夕の歌に『五色の短冊~』とあるように、七夕に願い事を書く短冊は、青、赤、黄、白、黒/紫の5色とされています。これは中国の陰陽五行説に由来していて、五色で魔除けの意味もあります。

もちろん、願い事はどんな色の短冊に書いても大丈夫ですので、ご参考までにどうぞ。

青                   木                徳を積む、人間力を高める

赤                   火                先祖や親に感謝

黄                   土                人を信じ、大切に思う

白                   金                義務や決まりを守る

黒/紫            水                学業向上を願う

      

③七夕の笹飾り

伝統的な笹飾りにはそれぞれ意味や思いがこめられています。

  1. 笹(ささ):魔除け
  2. 紙衣(かみこ):裁縫の技能上達、着るものに困らないように。人形が災いへの身代わり。
  3. 短冊(たんざく):学問や書、手習いの上達などの願い事を書く
  4. 網飾り(あみ):幸せをすくい上げられるように、大漁豊作祈願
  5. くずかご:ものを粗末にしない、清潔と倹約
  6. 巾着(きんちゃく):金運上昇、商売繁盛
  7. 星(ほし):星に願いが届きますように
  8. 菱飾り(ひしかざり)&輪飾り:天の川
  9. 提灯(ちょうちん):つらく苦しいことがあっても、心を明るく照らしてくれるように
  10. 吹き流し(ふきながし):織姫の糸。5色で作ると魔除けにも
  11. 折り鶴(おりづる)千代鶴(ちよづる):延命長寿を祈る
  12. 彦星と織姫:永遠の愛

④七夕の行事料理

昔中国で7月7日になくなった子供が悪霊となって災いをもたらしたとされ、その霊を鎮めようと生前その子が好きだった【索餅(さくべい)】というお菓子をお供えしました。さくべいは日本に奈良〜平安時代に無病息災で過ごせますようにと伝わった、小麦粉と米粉を練って油揚げた、かりんとうの様なお菓子です。

七夕に食されるそうめんは、元来神様にお供えすることで祟りが起こらないよう祈り、先祖供養する食べ物だったのです。お中元にそうめんがよく使われるのもこのエピソードに由来しているそうです。

⑤七夕を祝う七夕まつりは、日本各地で開催されていますが、最も有名な仙台七夕祭りです。他いくつかの地域では、旧暦に基づいて8月6、7,8日に開催されるところもあります。七夕祭りは本来、米の豊作に感謝して神様にお供えしたり、お盆前に先祖にお供えしたりする意味もあったので、暦のせいで1か月早まるのは本来の意に反するとする考えによるそうです。

古来の思いを知ると、より祭りに趣きを感じられるのではないでしょうか。

七夕で願い事が叶いますように。