花をいける心得

良い花をいけるにはまず、自然の草木の姿を観察することが肝要です。人に個性があるように、植物にもそれぞれの個性があります。燃えるように咲く花、静かに匂う花、直線美のもの、曲線美の草木など出生は様々です。山野に出向いてみることができなくても、庭に、路の辺りに、花屋さんに、公園にと心掛け次第で自然を学ぶことができます。

自然をいけることは難しいことですが、花との出会いを多く持ち、練習に練習を重ねて参りましょう。すべての調和美からなる「いけばな」を体得する中で、自然の尊さを知り、自然と人、人と人との輪の精神を学びます。

そして、生命ある美しい草木にやさしく崇高な人の心が融合して、初めて見る人に感銘を与える花がいけられることを心得ていただきたいのです。そのためには、基本いけを十分に学び、技と心を磨き、個性あふれる花をいけてください。礼儀作法を重んじ、自然を愛し、仲良く”人と自然は一体”の精神で、気品のある花をいけて参りましょう。